探究の探究2 High Tech High のプロジェクト型学習とは

アメリカ、サンディエゴにある学校 High Tech Highでの教育を紹介した映画「Most Likely to Succeed」を観ました。

映画のディレクターが、探究の探究1でもご紹介したトニー・ワグナー氏、カーン・アカデミーの創立者サルマン・カーン氏、教育思想家のケン・ロビンソン氏などにインタビューを行い(彼らは映像内にも登場)、今、そしてこれから社会で求められる人材、つまり、イノベーティブで、創造性を備え、興味を持って学び続け、失敗しても再度チャレンジし、成し遂げられる人を育てるための教育が必要だという一つの結論に達し、一番その理想に近い教育現場としてHigh Tech Highでの教育が紹介されています。

映画では、いくつかのプロジェクト学習型の授業と、それを実施する先生(必ず2名で担当)、また、それに取り組む生徒の様子を、授業のスタートから、保護者を中心とした地域の人たちへの発表までを描いています。

 

面白いと感じたのは、どの授業も、学んだことを演劇や模型などの作品として発表すること(まとめレポートではなく、新たに創造したもの)、数名のグループで取り組むため、チームでどう動くか(リーダーとしての動き方、それぞれの得意分野の生かし方、締め切りに向けてどううまくコミュニケーションをとって動くかなど)、先生方の生徒一人ひとりへのかかわり方です。

 

先生方は、この方法が生徒の将来のためになると信じているものの、保護者からは不安の声も出てきていて、先生にそれをぶつけるシーンなども描かれています。子どもにとっての幸せは、良い大学に生かせることだけではないとわかっているけれども、子どもの選択肢を狭めたくない、というある保護者の声には、うんうん、とうなずいてしまいました。

 

映画では、テストと知識習得と、PBL(プロジェクト型学習)が二律背反のように描かれている部分もありますが、このHigh Tech Highでの教育について、取材をもとに、また、教育の歴史にも照らし、丁寧に解説されている本「社会とつながるプロジェクト学習『探究』する学びをつくる(著:藤原さと氏)」を読むと、そうではないことがわかります。

授業のほとんどがPBL型のHigh Tech Highでは、PBLの中で必要な知識が習得できるよう、先生方がプログラムの課題設定をものすごく綿密に行っていて、大学受験のサポートも行っているため、他の高校と比べても高い大学進学率、また、高い大学卒業率となっています。

 

映画と本、両方から感じたことは、よいPBLは、知識はもちろん、プロジェクトをチームで進める力、学びのスキル、学び続ける姿勢、何かを形にする力などが得られるということです。自分の(自分達の)プロジェクトのために身に着けた知識は、忘れにくいし、何かを達成するために必要な知識を学ぶ、というスタイルは大人になっても役立ち、そしてなにより、必要なことは自分で学べばよい、という自己認識ができることはとても大切だと感じました。(大学に入り、学びがもっと専門的になってくれば、自分の得意分野や好奇心も影響し、すべてそのようにはいかない時が来るのだとは思いますが、学びの入り口として、自分はできる、学びたいという気持ちはとても大切と感じます)

映画”Most Likely to Scceed”はウェブ上でレンタル、視聴できますので、興味のある方はぜひご覧ください。

 

また、藤原さとさんが書かれたこちら、ぜひ併せてお読みください。

www.heibonsha.co.jp

 

最後に・・・

来年度より高校に導入される科目「探究」は、High Tech HighのPBLの位置づけとは異なります。社会、理科などは教科の時間として別にあった上での探究の時間ですから。つまり、ここで教科横断型の授業を先生方が詳細に検討しなくても、いいのではないでしょうか。。。

探究の探究1.誰もがクリエイティブで信頼しあえる社会を築くための7つのスキル

 

探究について考えるための本のご紹介です。

 

未来の学校(原題:The Global Achievement Gap) トニー・ワグナー著 陳玉玲訳

2017年(原書は2008年)

 

「学校は何を学ぶ場所か。卒業して何を目指すのか。」

自分自身について、自分の子供について、誰もが考えることではないでしょうか。

本書の著者、トニー・ワグナー氏は、教員、校長、研究者など様々な立場から教育の目標とその意味について試行錯誤、研究を重ね、その中で、学校の教育内容と、社会が求めるスキルのズレに気づき、その理由と解決策が事例とともに紹介されているのが本書です。

 

2002年に「落ちこぼれ防止法」が施行され、そのためのテストが重要視される、また、高校においては、大学進学のため準備にも時間が費やされるという状況、一方で、それらをクリアしたとしても、高校までの教育で、大学または社会に出るための準備が十分とは言えない、という状況に氏は気が付きます。

 

その状況を打破する方法として

論理的思考力と問題解決能力、口頭および文書による効果的なコミュニケーション能力、好奇心と想像力など、生き残るための7つのスキル(7 Survival Skills)を提示します。

 

詳細は書籍を読んでいただきたいのですが、興味深いのは、これらのスキルが一部の人たちのものでなく、すべての人に必要だと、氏が述べていることと、知識を否定するものではなく、むしろ知識習得をゴールとすべきではない、というところです。

 

「21世紀にあって最も重要と思われる厳しさとは、労働、市民生活、生涯学習に必要な核となる能力を身につけていることである。学問を学ぶことは、能力を向上させる手段であって、それ自体が目標ではない。今日の世界では、もはやどのくらい知っているかではなく、知っていることで何ができるかが重要である。」本書p129より

 

社会的なステイタスなど関係なく、大学に進学しなくても、どんな生き方や仕事を選んでも、生活や人生の色々なシーンで7つのスキルを発揮し、クリエイティブで、信頼しあえる社会を築いていけることがとても大切だと、本書からあらためて感じました。

 

そして、この7つのスキルを身に着けるためにワグナー氏が提唱するのが、チームで課題解決に取り組むProject Based Learningという学びの方法です。知識をインプットしてアウトプットするだけでなく、知識を活用することで、より使える知識になるということです。

 

ワグナー氏のTEDでのレクチャーはこちら

 https://www.youtube.com/watch?v=hvDjh4l-VHo&t=331s

 

この本を読んだ後、なぜPBLを取り入れると知識も身につくのか、考えました。これは私個人の考えですが、生徒たちは、PBL型のほうがより扱っている内容やテーマが自分ごとになり、結果的に授業時間以外のところでも考えるようになるのではないでしょうか。(これについてはまた後日考えてみたいと思います。)

 

清水葉子

 

 

 

仕事で感情、動いてますか?-「ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門」を読んで-

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ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門」の著者、原野守弘さんのお話を初めてうかがったのは、今から10年ほど前です。

宣伝会議クロスメディアについての連続講座の中でお話を伺う機会があり、そこでリカちゃんの40周年キャンペーン「Licca World Tour」について知り、とても衝撃を受けました。このキャンペーンは原野さんがリカちゃんを古臭く感じ、その理由がリカちゃんのイメージが、現代のお母さんが思い描く娘の将来像とずれているところにあるのでは、と気が付くところからスタートします(リカちゃんを、将来は専業主婦というイメージから、意志を持った一人の女性というイメージに変える)。

 

インサイト」という言葉を知ったばかりだった私は、これぞインサイト!と感動し、ファンになり、その後の原野さんの作品を見続けてきたのですが、切れ味の良さとともに、どの作品にも共通して、受け手に対するあたたかい目線、それでいてベタベタしすぎず見守るような目線が含まれていて、この絶妙な立ち位置がとても好きだなと感じていました。

 

本書には、原野さんが作り手として、何を大切にし、どこを見て、どんな気持ちでいるかが書かれていて、その詳細はぜひ、読んでいただきたいのですが、私としては、これまで感じていた原野さんの立ち位置の理由がすごく納得できましたし、つくるという行為の中で、こんなに感情が動いているんだなあと、あらためて感動しました。

 

本書はクリエイティブになじみが薄い人、仕事でロジカルな部分のほうを大切にしている人にも、読みやすく書かれています。仕事においても個人的な「好き」という感覚は大切で、でもそれには市場的なランクがある(プロのクリエイターは市場的なランクが高い)、と原野さんは書いています。アートとサイエンス(ロジック)の文脈で、この部分に触れた本は、少ないのではないでしょうか。だからこそ、自分の「好き」を意識して、磨いていく必要があるし、それはどんな仕事にも、また、相手との関係性構築みたいなところにも生きてくるのではないかと感じました。仕事では感情を使わないことにしている人こそ、ぜひ読んでもらいたい1冊です。

 

私も、技術にフォーカスしすぎると感情を置いていきがちです。あらためて意識しようと思いました(清水)。

 

↓本を読んだ方はこちらのサイトもぜひ。

introtocreativity.com

 

#ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門 #原野守弘

「振り返ってみると、私たちはこの状況をポジティブに捉えることができたのではないかと思います」休校期間に見えてきた、生徒達の発表の場 サレジオ学院中学校・高等学校インタビュー 後編

 2020年3月~5月、新型肺炎COVID-19蔓延の影響で休校となった期間も新しい形での授業継続に加え、生徒さんたちの発表の場もさまざまな形で準備をされたサレジオ学院中学校・高等学校の先生方。前編については休校時の体制づくりについておうかがいしました。後編では生徒の発表の場について、より具体的な取り組みについてお話をうかがいました(取材:2020年7月)

 

中学2年生は、授業以外の課題にもユニークなものがありましたね

森田先生: 「俺の料理」という、それぞれがつくった料理の写真をシェアする企画と、学校紹介動画を作成する企画を行いました。これらは、生徒たちにオンラインで何をやってみたいか聞いたことがきっかけになっています。生徒たちからは、クイズ番組のようなことがやってみたい、などもあり、これも国語の授業で漢字クイズをするなどで実現したのですが、その中に「料理をつくって見せ合いたい」という意見があったので、中学2年生全員への課題として4月末に出してみました。我々教員としては、せっかく家にいるから、家の手伝いをしてもらいたいという思いもありました。提出してもらったのは、生徒が自分でつくった料理の写真とレシピです。出てくる料理は目玉焼きくらいかなと思っていたのですが、餃子、唐揚げなど、手のこんだ料理をつくってきて、課題を出した我々が驚きましたね。生徒達もお互い写真を見合って、刺激を受けたようです。

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中2の生徒たちが提出した「俺の料理」

森田先生:学校紹介動画を作成する課題は、我々が考えました。最初は自己紹介動画を作成してもらおうと思っていたのですが、学校紹介動画のほうが、学校の広報にもつながりますし。休校前までの授業で動画作成の技術などは教えていなかったので、生徒それぞれの環境で動画作成をすることが難しければ、スライド作成でも良いことにしました。出来上がった動画を見て、生徒たちが色々な工夫をしてくれて、驚きました。ぬいぐるみを語り手にしたかわいい動画をつくってくれる生徒もいました。完成した動画は、生徒が相互評価をする機会も設けました。

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中2生徒による学校紹介動画1(イメージ)

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中2生徒による学校紹介動画2(イメージ)

動画作成技術を、生徒さんたちが独学で学ばれたとはすごいですね

高木先生:高校2年生も、自己紹介動画で自分の好きなものなどを紹介し、共有しました。どの学年の生徒も、これまで授業や校内の活動で動画をつくるということはほとんどありませんでした。しかし、もともと彼らはYouTube世代なので、自分ですぐに動画を作れる生徒もいましたが、今回初めて取り組んだ生徒も含めて、全体的に動画編集のスキルがかなりアップしたと感じます。今後の授業にも動画作成を取り入れたいですね。

 

下田先生:今年は例年のように新入生を集めて部活を順番に紹介するという形での部活紹介ができなかったので、各部活、1分の動画を作って、中学1年生のオンライン上のクラスルームに置き、見てもらう形を取りました。教員の手はほとんど借りず、すごい動画をつくっている部活もありましたね。

 

部活、行事など、自宅学習期間中の工夫はされましたか

下田先生:生物部が「マリンチャレンジプログラム」という、日本財団・株式会社リバネス・一般社団法人 日本先端科学技術教育人材研究開発機構(JASTO)が主催する、海洋分野での課題に取り組むプログラムの大会にオンラインで参加し「JASTO賞」という賞をいただきました。この大会はもともと3月半ば、会場で開催される予定だったのですが、この状況下、4月上旬に延期になっていました。結局それも中止となり、4月19日にオンラインで開催することになったのです。なので、もともと発表の準備とリハーサルはできていたものを、リアルでなく、オンラインで発表したという形です。研究内容は、「キンチャクガニと共生するイソギンチャクについて」でした。実はこのプログラムはもともと、プロの研究者の方がアドバイザーとして協力していただける仕組みがあり、今回アドバイスに入っていただいていたのが、沖縄の研究者の方だったので、オンライン開催になる前から、生徒達はオンラインで外部の方とやり取りを行うという環境に触れていました。もちろん、オンラインでスムーズにやり取りができるまでには少し時間がかかったのですが、生徒達にとって良い訓練になったのではと思っています。今年も関東大会に招いていただけたので、引き続き同じテーマで参加する予定です。これはオンラインだからという訳ではないですが、今回のプログラム参加をきっかけに、今回参加したメンバー以外にも、研究をしたいという生徒が出て来たのは、とても良い影響だと思います。

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マリンチャレンジプログラムで「JASTO賞」を受賞した生物部

高木先生:部活ではありませんが、高校生の生徒がe-スポーツの大会として「クラッシュ・ロワイヤル」という、リアルタイム対戦型ゲームの高校生向けの大会に出場しました。また、パソコン甲子園という、例年会津大学で行われているプログラミング技術を競う大会が、今年はオンラインでの実施となり、本校の生徒も出場予定です。

 

下田先生:中学3年生の吹奏楽部所属の生徒は、アーティストGReeeeNの「星影のエール」を全国の吹奏楽部員と奏でる企画に応募し、オンライン上で合奏に参加しました。

 

染谷先生:運動部はなかなかオンラインではできない状態ですね。やはり活動場所が学校ではない場合、ケガなどのリスクも出てきますので、運動部は慎重に進めていかなければと思っています。8月からは4~5校会場に集まっての、小さな規模の大会は始まる予定です。

森田先生:剣道部は大会も全国的に開けておらず、素振りや、基本的な練習しかできないのですが、オンラインでできることとして、毎回練習の最後に顧問が話す「今日の練習のまとめ」の内容をGoogle Classroomでも残しておく形にし、帰宅後も振り返ることができるようにしています。また今後、毎回練習の最後にそれぞれがつける振り返りノートをオンライン上でできないかと考えています。いずれは練習動画を撮って、共有、研究をしたりと、生徒が自分達で運用できると良いと思っています。

 

 

今年の文化祭は学校で?それともオンラインで?

染谷先生:学校で、生徒のみの参加で行い、なおかつオンラインで見られるような形での準備を、高校2年生が中心となって進めています。例年よりも検討事項が増えて大変だとは思うのですが、アイディアを出し合って作り上げてもらいたいと思っています。

 

6月より、分散登校での授業を再開されましたが、休校期間前と変わったことはありますか?

高木先生:教員も生徒もオンラインでの学習に慣れ、中学2年生~高校2年生までが端末を持っているため(中1は9月から)、学校での授業の方法もずいぶん変わりました。紙の使用量が8割ほど減った先生もいました。

 

森田先生:授業中でも生徒間の距離を保つため、グループワークなどはやりづらい状況が続いています。そこで、最近は教室でも端末を使ったグループワークを行っています。その様子を見ていると、この3か月で、生徒のICTスキルも相当向上したと感じますね。先日ある授業で、生徒達自身で国語の問題をつくってみる、という課題を出し、6人で1つのスライドをつくってもらったのですが、生徒たちはいつのまにか色々な機能を覚えていて、こちらの予想を超えるスライドが完成し、課題を出したこちらが驚かされました。また、授業時間内で作業が終わらなかったグループは、帰宅後、オンラインで協働作業をして課題の仕上げをしたそうで、こちらが言わなくてもそれを自然にやっているという状況にも、驚かされました。

 

染谷先生:生徒達のスライド、ドキュメント作成能力は、かなり向上したと思います。数学の授業でも、生徒がタブレット上で解いた答案のいくつかをピックアップして全体共有し、添削、解説するような形で授業を進めています。今は教室で行っていますが、たとえまた第2波で休校になったとしても、オンラインで同じ形で授業を進められると思います。

 

森田先生:他にも、自分が読んだ本を他の生徒にお勧めする「読書ノート」のオンライン化、生徒の作品のウェブ上での共有と相互評価、オンラインでのディスカッションなど、学校や教室でもオンライン化したほうが共有しやすかったり、作業が進めやすかったりするものは、学校が再開してもそのまま残しています。

 

高木先生:振り返ってみると、私たちはこの状況をポジティブに捉えることができたのではないかと思います。休校になり、行事や研修旅行など、できなかったこともたくさんあるのですが、この状況下で何ができるかを考え、実行した、自分の学習スタイルを振り返った、動画編集技術を身につけたなど、教員も生徒も、この状況下だからこそできるようになったことがたくさんありました。一方で、学校が再開してうれしいという生徒がたくさんいます。言語化しきれない、リアルな場所でのコミュニケーションの価値を、生徒たちも感じているのでしょう。本校の理念は「共に生きる」です。だからこそ、学校というリアルな場でできることも大切にしながら、オンラインの場もうまく活用していきたいと思います。

 

取材をさせていただき感じたのは、先生方がこの状況をとてもポジティブにとらえ、あたらしい学びの場をつくられたという事です。色々とやり方を変えざるをえないのはどの分野でも同じだと思いますが、これを転機ととらえ、新しい事に取り組む姿勢は、私も見習いたいと思いました。先生方、お忙しい中取材をさせていただき、本当に本当にありがとうございました。

<インタビュー前編はこちら>

arts.hatenablog.jp

 

サレジオ学院中学校・高等学校のウェブサイトはこちら>

www.salesio-gakuin.ed.jp

 

こちらの記事は、2020年10月に発行された ”私学の「これから」を創造する学校マネジメント情報誌:FORWARD”に清水が書いた内容の転載となります。

「振り返ってみると、私たちはこの状況をポジティブに捉えることができたのではないかと思います」休校期間に見えてきた、生徒達の発表の場 サレジオ学院中学校・高等学校インタビュー 前編

 2020年は新型肺炎COVID-19蔓延に世界中が大きな影響を受けました。教育現場にも色々な影響がありましたが、中でも2月27日に政府より発表された全国小中高校臨時休校宣言により、多くの学校が、5月もしくは6月まで休校となりました。

 サレジオ学院中学校・高等学校横浜市都筑区:以下、サレジオ学院)でも、3月~5月の3か月間が休校となり、先生方も原則自宅待機となりました。3月上旬に予定されていた期末試験の問題用紙は課題として生徒の自宅に郵送され、春休みに予定されていた春期講習も、各教科の先生より課題が発信される形となりました。同校は以前より校内のICT化を進めていて、まだ配布が終了していない学年もありましたが、2020年3月中に生徒全員のGoogleアカウントが配布され、4月より、生徒全員がオンラインで学習ができる体制が整えられました。

「振り返ってみると、私たちはこの状況をポジティブに捉えることができたのではないか」という先生の言葉通り、新しい形での授業継続に加え、生徒さんたちの発表の場もさまざまな形で準備をされた先生方。具体的な取り組みについてお話をうかがいました(取材:2020年7月)

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休校期間中のオンライン学習の状況を教えていただけますか

森田先生:オンライン学習を開始したのは、4月からです。3月中は、どのように新年度の授業を進めるか、教員が学年ごとに話し合いました。端末の配布が終わっていない学年ではリアルタイムのオンライン授業をするのは難しいという結論になり、基本的には


・各授業担当の教員が作成、配信した授業動画を視聴
・教員が出した課題をGoogle formを使って解答
・問題集など、紙の課題に取り組み、その写真を撮って提出
・教員からデータで配布された課題を、各自プリントアウトして解いて、その写真を提出


の4つのパターンで進めました。教材、動画配信は、Google Classroom(オンラインで、クラス単位で生徒や学習内容を運営・管理するためにGoogleが提供しているツール)を使って行いました。

 

高木先生:休校期間中は教員も在宅勤務だったので、授業の準備は学年単位のコンパクトな形で話し合い、進めました。それぞれの学年の生徒の様子は、その学年の教員がよくわかっていますから。オンラインでの授業やGoogle Classroomを使うことに慣れていない教員もいたので、Google Classroomの基本的な使い方と、それを使った授業の実践例の動画を作り、YouTubeで配信し、先生方に自宅で見てもらえるようにしました。教員全員が集まれない状況下で、この動画を視聴してもらうことが、教員研修の代わりになったと思います。この動画を一般公開したところ、チャンネル登録者数は約2700人となりました(2020年7月末現在)。他の自治体の教育委員会から研修で使わせてほしいと連絡をいただいたりもしています。

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高木先生のYoutubeチャンネル

オンライン上で授業や学習を進める上で、工夫されたことはありますか

森田先生:休校前も毎日、1日の学習時間や生活の様子を記録する「生活記録」を紙で行っていたのですが、休校期間中はオンラインで行い(担任から生徒達に質問を発信、生徒がそれに返信。全学年で実施)、特に学習時間等を詳しく聞くようにしていました。ただ、毎日同じことを聞いていると生徒達も飽きるので、担任からオリジナルの質問を投げかけて、反応を見ていました。例えば「コロナで自宅学習になったから、できるようになったこと」「自宅学習になって、あらためて感じた学校の良さ、学校でしかできないことは」などを聞いたところ、自宅学習で良かったととして「動画配信は、一度視聴してわからない部分は繰り返し見られるので基礎力がついた」という回答や「自分で学習を進めなければならないので、自主的に学習する力がついた」という回答がありました。逆に学校に行けないとつらく感じる部分として「みんなで運動や部活ができない」という回答や「先生の授業中の雑談、余談が無駄な話に見えるようで実は学習にも大切だったと気が付いた」という回答がありました。、動画配信だと通常の授業よりも時間を短くし、教員も必要なことを手短に話す傾向にあるのですが、雑談が無いことで、集中力を持続させるのが難しかった生徒もいたようです。また「クラスのみんなの意見が知りたい」という意見もありました。

 

「クラスのみんなの意見が知りたいという」生徒さんの要望には、どのように対応されましたか

森田先生:学校での環境になるべく近づけるように、生徒が提出した課題を、生徒どうしができるだけ見られるようにしていました。生徒が提出したスライドは、ウェブ上のフォルダでオープンにし、コメントをつけることもできます。コメントをつけることを課題としたこともありました。

 

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Google Classroom上で生徒どうしがコメントをつけている様子

染谷先生:高校2年生でも動画と課題を配信し、生徒の提出物を見て生徒たちの理解度を把握するという形で進めていましたが、確認のためのテストをしてみると、生徒同士対話したほうが理解が深まるのではないかと感じる部分が出てきました。高校2年生は全員が端末を持っていたので、ライブの授業を4回行い、問題演習を会話、チャット機能を使って解く、ということを試しました。クラス全員で対話をする形で進めたので、理解が早い生徒が話しすぎる、ということもありましたが、逆にそれが刺激になったという生徒もいました。

 

高木先生:高校2年生は、教員不在でもGoogle Meetを生徒が自由に使って良い形にしていたので、集合時間を決めて集まり、お互いに質問しながら勉強をするなど、オンライン自習室として活用する生徒もいました。また、高校3年生は、毎回の動画配信の後に質問のフォームを設けて記入できるようにしていました。私の方でその質問を集めてQ&Aをつくり、全ての生徒にシェアすることで、生徒が他の生徒の状況を知ることができる、という仕組みです。倫理の授業で通常はディスカッションをする場面では、Google スライドを使って、1つのファイルを共有し、意見を書き込んで議論する方法で進めました。

 

下田先生:中学3年生はオンラインの朝礼を行い、自宅でも生活リズムを崩さずに過ごせる工夫をしていました。

 

森田先生:中学2年生は昼休みの時間に、クラスごとのオンラインスペースにアクセスしてもらい、担任も入った状態で、生徒がお互いに話せる場をつくりました。ただ、新年度で新しいクラスで、接点も少ないので、会話はなかなか弾まなかったですね。また、秋の文化祭に向けて、クラス企画の準備を進めなければならなかったのですが、学校で学級会が開けないため、まずはオンラインで企画の希望をとり、意見が集まってきたところで、生徒どうし、Googleスライドを使って、みんなのアイディアについて追加でアイディアを出してもらい、企画を進めていきました。

 

<後編はこちら>

arts.hatenablog.jp

サレジオ学院中学校・高等学校のウェブサイトはこちら>

www.salesio-gakuin.ed.jp

こちらの記事は、2020年10月に発行された ”私学の「これから」を創造する学校マネジメント情報誌:FORWARD”に清水が書いた内容の転載となります。

 

「これって誰がデザインしているの?」という言葉への違和感

この半年、仕事において(時にプライベートも)かなりの時間を使ったのが、お弁当レシピサイト「N's KITCHEN」の立ち上げでした。

nskitchen.jp

個人的には料理はつくるけどそれほど得意ではなく、それについて探究する心もなかったのですが、プロジェクトメンバーに指名していただき、料理やレシピについて仕事を通して学ぶうちに、料理の楽しさに気が付きまして。今ではテレビを見ていても、買い物に行っても、本屋さんに行っても料理関係のコンテンツに反応せずにはいられないほどです。料理って楽しい、を伝えられるサイトになっていると思うので、ぜひご覧ください。

 

さて、本日の本題は、そこではなく「デザイン」という言葉についてです。

こちらのサイト、ありがたいことにたくさんの方に見ていただき、コメントをいただくのですが、直接ご紹介させていただいた時によく聞かれるのが

これって誰がデザインしているの?

という質問です。

 

このサイトの立ち上げには、複数人が関わっています。

この中の誰が、N's KITCHENをデザインしたのでしょうか。

時系列であげていきます。

(肩書をつけると説明がわかりにくくなるので、敬称略でいきます!)

 

A.お弁当レシピサイトをつくる、と決めた人

B.プロジェクトメンバーを編成した人

C.コンセプトや方向性を検討した人

D.サイトの方向性に合うレシピを考えた人

E.サイトのイメージに合った文章やコラムを考えた人

F.使いやすいサイトを検討、制作した人

G.サイトの色あいやロゴ、イラストを検討、制作した人

H.動画の構成を検討し、編集した人

I.全体の進行を管理した人

 

たぶん「これって誰がデザインしているの?」への回答として相手を納得させられるのは、FかGですが、私は本当は「全員です」と答えたいんです。

 

つまり、チームで新しいものを作る時、プロジェクトに関わる全員がそれぞれの専門をベースにデザインする力を持っていないと、チームは成り立たない。今回の立ち上げメンバーはコンセプトデザイン、プロジェクトデザイン、プロダクトデザイン、プロセスデザイン、ウェブデザインなど、全員がデザイン力を持っていたと思います。

 

新しいものをつくるということは、まだ現実に無いものをイメージし、それに形を与えていくことです。ざっくりとドローイングする力がもちろん求められるけど、それだけだと、詳細がわからないから、詳細を描き足す必要が出てくる。詳細を描き足したら、もう一回全体を見て、齟齬がないかを確認する、という作業を繰り返して繰り返して、現実化していく。そして、そのプロセスでイメージを共有するために何度も何度も話し合いを行いました。

 

デザイン=想像する+想像したものに形を与える

 

「想像したものに形を与える」部分は、一人ひとりの得意や経験、別の言葉で言うと専門性が生きてくるから、メンバー全員がデザイナーだからといって役割を入れ替わるのは難しい、ということだと思います。でも、自分の領域でこのデザインがしっかりできている人は、他の領域のこともわかるんですよね。

 

そんなことを考えながら出来上がったN's KITCHENですが、まだまだ次の段階を想像して動いていますのでどうぞお楽しみに。

 

 

悲しくなる日を楽しい時間に。生徒たちがリモートで実現した体育祭とは? -聖ヨゼフ学園インタビュー

今年は新型肺炎COVID-19蔓延の影響で、学校行事を中止や延期にされた学校は、多いのではないでしょうか。聖ヨゼフ学園中学・高等学校(横浜市鶴見区)でも、5月8日に予定されていた体育祭が中止となってしまいました。今年が最後の体育祭となる高校3年生の生徒さんたち、また、1月から準備を進めてきた実行委員の生徒さんたちは、とても悔しい思いをされたそうです。本来であれば体育祭が行われた5月8日は、とても悲しい日になるところでしたが、実行委員の4名の生徒さん達が中心となり実施した「リモート体育祭」で、大変な盛り上がりとなったそうです。本日は、その詳細と実現までの裏話をご紹介いたします。

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高校3年生 体育祭実行委員のみなさん

お話を伺ったのは、高校3年生の体育祭実行委員のみなさんです。

委員長のM.Oさんは中学1年から高校3年まで、ずっと体育祭の実行委員、他の3名の生徒さんたちも、実行委員は2年目もしくは3年目となるそうです。

 

例年の体育祭はどのように準備を進められるのですか

体育祭は毎年生徒が中心になって準備や運営を行っています。委員は、中学1年生から高校3年生まで各学年の数名ずつ選出されます。全学年の委員が決まるのは、その年度の4月ですが、高校3年生だけは前年度の1月より委員を決めて準備をし始め、競技やルールの変更点などをまとめます。新年度がスタートしてからは、高校2年生は高校3年生をサポートして、パンフレット制作などを行います。他の学年は役割分担をしながら、入退場の時に声をかけたり、競技の練習をサポート、グラウンドの整備、審判など他のチームと連携して準備を進めていきます。

 

今年はどのように準備を進めましたか

今年の体育祭については、この4名で1月から準備を始めました。新型肺炎蔓延の影響で、3月1日より休校となりましたが、その時点ではまだ体育祭はあると思っていたので、主にオンラインで、開催に向けた話し合いをしていました。プログラムや出場者など、かなり細かい部分まで決めていました。

 

体育祭の中止が決まったのは、いつですか。また、その時どう感じましたか。

3月30日に学校から一斉配信されたメールの中に、「体育祭は中止です」という一文がありました。その後担当の先生からもメールが来て、やはり中止なんだなと。委員のみんなとラインで連絡を取りあいながら大泣きしました。せっかく準備をしたのに、という気持ちもありましたし、私たちの学年はこれまで一度も優勝をしておらず、今年は絶対に優勝したいと思っていたので、とても残念でした。

 

その後、オンラインでやることを決めたのはいつですか

実は決めたのは体育祭が開催される予定だった日の前日なんです(笑)。体育祭が開催予定だった5月8日の前日、5月7日のお昼くらいに、私から他の委員のみんなに「明日が体育祭をやるはずだった日だから、その時間に4人で電話ができるといいね」とスマホからメッセージを送ったんです。そしてそのあとしばらくスマホを見ない間に、メンバー間で盛り上がり、どうせなら学年全員でやろう!ということになっていました。もちろん私も賛成し、そこからオンラインで話し合いながら、急いで準備を進めていきました(M.Oさん)。

 

それはすごく急な話ですね!どんな風に準備を進められたのですか

オンライン体育祭は、LINEのビデオ通話機能を使って参加者をつなげて行うことにしました。SNSを使って学年の全員と連絡をとり、オンライン体育祭に参加したい人にはLINEグループに入ってもらうようにしました。時間は14:00-16:00、参加条件としては

・全員ジャージ上下で参加すること(体育祭の開会式もそうなので)

・学年カラーの緑のはちまきをつけること

を設けました。競技については、色々なものをやりますよ、というアナウンスをしました。

 体育祭で使う音楽も全部ダウンロードして、準備しました。ポスターはM.Oさんがつくりました(下写真)。前日のアナウンスだったにも関わらず、学年の半分以上がLINEグループに入ってくれました。

 

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リモート体育祭のポスター

そして、当日のプログラムを決めていきました。体育祭でやる予定だった開会式、13の競技、閉会式までを通しでやることにし、オンラインでの置き換えの方法を探っていきました。

競技はオンラインでできるものとできないものに分け、難しそうなものは、動画を見ることにしました。H.AさんとA.Tさんのご家族が撮ってくれていた過去の体育祭ビデオをみんなで見ることにしたのが、「一直戦場(つなひき)」「ケツアツ測定(おしりで風船を割る)」「お嫁にもらって(花嫁さんの仮装をみんなで完成させる)」でした。また、学年演技は、前日に体育の先生に連絡し、休校になる前に撮影した動画を送ってもらいました。その時、リモート体育祭のことはお知らせせず、明日みんなで動画を見たいので、ということだけ伝えました。

 

それ以外の競技はオンラインでどうやるかを相談しながら準備をしました。開会式、閉会式も一通りやることにしたので、A.Tさんが校長先生役になり、はじめのあいさつと閉会式での全体講評、手作りの賞状と優勝杯での表彰をしてくれることになりました。また、私たちは59期生なので、H.Aさんが5と9のバルーンを準備してくれました。

 

競技をオンラインでどう置き換えていったのか教えてください。

例えば「ちょっと拝借(借り物競争)」は、学年カラーである緑の物を画面で見せるようにしました。競争ではなく、全員で緑色の画面を作り上げる、というイメージです(写真)。もうひとつ、5か9が入っているものを見せるというものもやりました。

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借り物競争の写真

「移動教室は大変」は移動教室に必要なものをカバンに入れながら走ってゴールするという競技なのですが、自宅でそれは難しいので、ジャージの上衣をはやくたたむという内容に変更しました。

「2人でお食事」は、2人3脚のパン食い競争なのですが、それを「みんなでお食事」にして、ちょうど15時頃だったこともあり、みんなでおやつを食べることにしました。

ブラックホール(玉入れ)」は、全員一定距離からゴミ箱に紙などをまるめて捨てることにしました。

「うさぎラッシュ」は大繩で8の字飛びを何回飛べるか回数を競うものなのですが、競技の音楽を流して、その間全員で飛ぶことにしました。

 

もともとの競技名もユニークですが、オンラインの置き換えのアイディアも面白いです。

準備が本当に楽しかったです。実際にできるかは不安でしたが、体育祭が大好きな4人なので、やったらなんとかなる!と思って準備を進めました。

 

5月8日当日の様子を教えてください

当日は、14:00からスタートしました。まず、開会式で使う音楽に合わせて、全員スマホの前で行進をしました。LINEは分割画面が6名だけしかできないので、私たちはみんなが歩いている姿をスライディングしながら見ていました。その後プログラム通りに、開会式、各競技、閉会式と進めて、全員で競技をしたり、動画を見たりしました。例えば借り物競争では、全員が緑色を画面に映し、画面が緑色になった景色には感動しました。また、学年対抗のリレーでは、これまでリレー選手をやってきた子たちに、いつもどんな気持ちで走っているかをインタビューしたところ、第一走者のプレッシャーや、バトンミスなどについて話してくれました。実際の体育祭だと忙しくてゆっくり話も聞けないので、オンラインで今回初めてゆっくりと話がきけたのは、逆によかったと感じます。体育祭は学年対抗なので、学年内では競争ではなく、みんなで楽しむ、という雰囲気でできました。終了時間は16:00だったのですが、休校中で久しぶりに会えたということもあり、その後17:30頃までみんなで話していました。みんなの写真を合成して集合写真もつくりました。

 

みなさんで楽しんだ様子が伝わってきます

参加した生徒達は、楽しかったと言ってくれました。次の日にあらためて「やってくれてありがとう」というメールをくれた生徒もいました。そういう反応を見て、やって良かったなと思いました。体育祭が中止になり、本来であれば体育祭をやっているはずの時間に一人でいると、「今頃体育祭やっていたんだな」と悲しくなりますが、リモートでもみんなの顔を見て一緒に色々な競技をしたり、話すことで楽しく過ごせました。体育祭が無くなってしまったその日が、楽しい日にできたのは、良かったです。ただこれはあくまでも、体育祭が中止になって寂しい気持ちを収めるためのもの。この状況が収まったらリアルな体育祭はいずれぜひやりたい。私たちはまだ今年度の開催をあきらめたわけではありません。

 

最後に、担任の宮下先生にもお話をうかがいました

 

先生方はリモート体育祭についてはご存知だったのでしょうか

私達は全く知らなかったんです。実施後、委員の4名は、体育祭担当の先生には報告したそうなんですが、私たちのところまでは伝わってきていませんでした。体育祭当日の5月8日は私も出勤していて、職員室では同僚の先生たちと体育祭の話になり、今頃生徒たちは落ち込んでいるよね。と生徒たちのことを気にかけていました。特に高校3年生の生徒たちは、学年演技もずいぶん早く仕上げていたので、並々ならぬ思い入れがあったと思うんです。だからすごく残念がっているだろうと思っていました。

その後始まった生徒とのオンライン面談で、リモート体育祭に参加した何名かの生徒から、オンライン体育祭が楽しかったという話を聞きました。それで、オンラインで写真を送ってもらったところ、すごくその写真が楽しそうだったので、良かったなと思いました。生徒達には、普段から行動力があると思っていましたが、正直ここまでと驚いたとともに、私たちが考えている以上に、生徒が学校行事を自分たちのものとして大切に、楽しみにしてくれているんだということがわかって、とても嬉しかったです(宮下先生)。

 

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インタビューをさせていただく前は、競技をオンラインでどうやったか、という部分に興味を持っていました。実際にインタビューをさせていただき、オンラインでの様々な工夫や、、オンラインならではのメリットもあることがわかりましたが、それ以上に、生徒さんたちの体育祭への熱い想いと、仲間を気遣う心、そして想いを形にできる実行力に感動しました。活動の形を変えるしかない状況下でも、想いがあればできることはたくさんある。そう思わせてもらえるインタビューとなりました。お忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました。


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