2016-01-01から1年間の記事一覧

社会と美術の融合授業-学校をARTで満たそう(同志社中学校)

同志社中学校の社会科の授業には、話し合いや、表現の時間が多く設けられています。その中でも手を動かす要素が多く入っているのが、中学3年生の3学期に行う、社会と美術が融合した授業です。 「学校をARTで満たそう~We are ARTISTS」と名付けられたこちら…

学校の壁を、自分たちで塗る-株式会社NENGOのワークショップ その1

カラー、色あいが人に与える影響って、大きいのではないでしょうか。明るい色の服を着ると気持ちが明るくなりますし、赤い下着を身に着けると血行が良くなる、なんて話もありますね。服だけでなく空間の色合いもそうです。自分たちが過ごす環境の色を決めら…

リアルとバーチャルで未来の都市を考える-マインクラフトのスウェーデンでの活用

仮想世界にツールを使って建物や町をつくる「マインクラフト」というゲームが、日本の小学生の間で大ブームですね。解説動画をユーチューブで見たりしながら、子供たちはどんどん自分たちでやり方を学んで上達していくので、たのもしいなあ、と思いつつ、バ…

教育とアートについての本その5-地域を変えるミュージアム

ミュージアム、美術館には色々な役割があると思いますが、こちらの書籍「地域を変えるミュージアム」では「『地域を変える』チカラ」」に注目し、30のミュージアムが紹介されています。地域とのかかわり方や、それぞれのミュージアムの軸となる部分は事例…

場の力が生徒の可能性を広げる。清教学園中・高等学校のラーニングコモンズ。

ディスカッションやグループワークで良い成果が出せるか、イノベーションが起こせるかどうかは、検討フレームや話し合いのプロセス管理、テーマ設定などとともに、「どこで話し合いを行うか」が大きく影響します。「リラックスできる」「ポジティブになれる…

アートについてのフューチャーセッションを行いました

突然ですが、みなさんは、アートって何だと思いますか? また、アートは、生活に、人生に、必要なものだと思いますか? 私は日々色々なシーンで、それについて考えます。 おおむねそれは、アートが足りない、ということなのですが、 家具や空間など、モノ、…

4月にオープンする、新しい笠置町の窓!

京都府相楽郡にある、笠置町(かさぎちょう)ってご存知ですか? 人口1600人ちょっとで、町としては日本で2番目に小さい町だそうですが、 京都駅からも大阪駅からもそれぞれ1時間半くらいでアクセスできる、自然が豊かな場所です。町役場の方からいただい…

「人生をいかに楽しく生きるか」を学ぶ、デンマークの学校

本日は、デンマークの教育システムについての勉強会にうかがってきました。 デンマークに移住して19年の造形家、高田ケラー有子さんが、デンマークの教育について紹介してくださった後、デンマークに2年滞在の後、六甲に ラーンネット・グローバルスクー…

教育とアートについての本その4-本当はすごい”自分”に気づく 女子大生に超人気の美術の授業

「アートセラピー」って言葉、聞いたことがありますか? 私はこれまであまり良く知らなかったのですが、こちらの本を読んで、その意味や効果が少しわかったような気がしています。 http://amzn.to/2fDGbwj 東北芸術工科大学で美術のワークショップを中心とし…

教育とアートについての本その3 「今日の芸術」-芸術をすべての人に

アートは特定の人でなく、どんな人にも必要だ!と、最近強く思っています。 先日もそんな話をしていたところ、岡本太郎さんの主張と似ているということで、こちらの本を紹介していただきました。 失礼ながら目力の強いおじさまという印象しかなく、岡本太郎…

子どもたちが主役の学校建築(小嶋一浩先生のこと)

今日は、建築家の小嶋一浩さんのことを書きたいと思います。 私が大学に入った時、小嶋さんはその大学の先生でした。(なので、小嶋先生、といったほうが私にはしっくりきます。) 建築を学びたい!と大学に入ったものの、建築についてほぼ知らなかった私に…

人生をデザインできる場所(KANDAI Me RISE<関西大学梅田キャンパス>)

本日、縁あって、今年10月にオープンしたばかりの関西大学梅田キャンパスを見学させていただく機会をいただきました。 http://www.kansai-u.ac.jp/umeda/index.html 梅田駅から北に5分ほど歩いたところにあり、1階にスタバとTSUTAYAが入っているおされな建…

中高の美術の授業時数は、試行錯誤をするには少なすぎる!

週末、奈良芸術短期大学の学園祭を見学させていただきました。(奈良芸術短期大学)洋画、日本画、陶芸、染織などのコースがある芸術短大だけに、学生さん達の作品展示がとても面白かったです。もちろんいわゆる作品としてつくられたものも良かったのですが…

教育とアートについての本その2 「プレイフルラーニング」

先日、この本の著者の1人である上田信行先生の講演を聞く機会に恵まれました。 「教育にはアートが必要」「Love Challenge-とにかくやってみる、失敗しても変化を楽しむところに学びがある」「アートは問い、デザインは問題解決」などの言葉がとても印象に…

図書室での展示方法が、本好きの生徒を増やした!(麗澤瑞浪中学校・高等学校の自学センター)

みなさんの学校の図書室って、どのような場所でしたか?何冊くらいの本がありました?読みたい本はありましたか? 本日は、岐阜県にある、麗澤瑞浪中学校、高等学校の図書室「自学センター」をご紹介します。こちらには、3万冊の本があり、そのうち2万7千…

教育とアートについての本 その1「エグゼクティブは美術館に集う」

最近、美術教育についての本をいくつか読んだので、面白かったものをご紹介します。 まずは、美術鑑賞についての本「エグゼクティブは美術館に集う」 http://amzn.to/2e1twBZ のご紹介です。 なぜニューヨークのビジネスマンは、朝早く美術館で美術鑑賞をす…

「セカンドクリエイター」というとらえ方

キングコング西野亮廣さんの「魔法のコンパス」面白かったです。既存の仕組みを疑う視点がとても鋭いし、その上で思いついたことをとにかくやってみるのが良い!実践は理論を強くします。まさに。 http://amzn.to/2dO6Dlr 中でも面白かったのは「セカンドク…

文化祭にて、表現の動機について考える

文化祭シーズンです。今年は文化祭自体はあまり見学できていないのですが、準備シーンにはいくつか遭遇しています。先日、神戸女学院の生徒さんと話す機会があったのですが、1年前から段ボールなどの材料を集めてためている、とか、新学期始まってからは文…

伝えたい思いを演劇で伝える。(大阪国際大和田中学校の教員劇)

先日、大阪府守口市にある、大阪国際大和田中学校の、先生方による劇を見学させていただきました。写真もお預かりしましたので、掲載します。毎年、中学校の文化祭で披露されているそうです(毎年違う内容で10年以上継続)。 こちらの写真に写っているのは…

学校、教育とアートについて発信していきます

みなさまこんにちは。清水葉子と申します。こちらのブログでは、教育、学校とアートについて発信をしていきたいと思います。アートの定義は少し広めにして、美術だけでなく、色々な表現、デザイン、技術、創造的なもの、について紹介していきます。 仕事柄、…