子どもたちが主役の学校建築(小嶋一浩先生のこと)

今日は、建築家の小嶋一浩さんのことを書きたいと思います。

私が大学に入った時、小嶋さんはその大学の先生でした。(なので、小嶋先生、といったほうが私にはしっくりきます。)

建築を学びたい!と大学に入ったものの、建築についてほぼ知らなかった私にとって、小嶋先生は初めて出会った建築家であり、建築とは何かについて教えてくださった方でした。先生の建築意匠の授業はとても面白かったです。そして、建築を、そこでのアクティビティ、人がどう動くか、を一番に考えてつくるという概念も、とても新鮮なものでした。それは、この部屋は何に使うか、という単純なものではなく、とにかく人が中心にいて、その動きを自然にし、人が楽しく過ごせるように建物をつくっていく、というものでした。ちょうどその頃千葉に打瀬小学校が完成し、私の、学校の建物はこういったものである、という概念をぶち壊されましたね。。。(写真はすべて、シーラカンス&アソシエイツのホームページからお借りしています)

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もう20年前ですが、今も全く色あせない。というか、アクティブラーニング、授業の在り方や教室内での家具配置が議論され始めた今。やっと時代が小嶋先生に追いついた、といえるでしょう。(10+1のインタビューもぜひごらんください)。

10+1 web site|学校建築の経験と展開|テンプラスワン・ウェブサイト

その後も多くの学校建築に関わられた小嶋先生。なるほど。先生が解くとこういう答えになるのか、と、いつも新鮮な気持ちで拝見していました。

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実は私が今教育に関わる仕事をしているのも、小嶋先生の影響があるのかもしれないなあ、とあらためて思っています。

色々なことを教えていただき、本当にありがとうございました。

ご冥福をお祈りいたします。

C+A - Coelacanth and Associates

シーラカンスアンドアソシエイツのホームページ。掲載写真はこちらからお借りしました。学校というカテゴリーから色々なプロジェクトを見ることができます)。