教育とアートについての本その5-地域を変えるミュージアム

ミュージアム、美術館には色々な役割があると思いますが、こちらの書籍「地域を変えるミュージアム」では「『地域を変える』チカラ」」に注目し、30のミュージアムが紹介されています。地域とのかかわり方や、それぞれのミュージアムの軸となる部分は事例ごとに違うのですが、共通しているのは、ミュージアムという「場」が、色々なものをつなぐ機能を果たしているということ。

 

1番目の事例「藁工ミュージアム」では、アートをテーマとして、地域の人どうしがつながっていく。

3番目の事例「十和田市現代美術館」では、世界的に評価された現代アートがきっかけとなり、そこを訪れた人と地域の人がつながる。

そして22番目の事例「京都国際マンガミュージアム」では、マンガとビジネスがつながったり、世界中の人がマンガを介しててつながったり。

 

コミュニティとかつながりって、どうしても似たようなイメージを持ちがちですが、それが発生する場の立ち位置をしっかり決めることで、色々な展開が考えられるんだなあ、と、あらためて思いました。

アートやミュージアムが媒介するものの可能性について、多くのヒントが得られますし、一度行ったことがあるミュージアムについても実はそんな意図が!という発見ができると思いますよ。

 

 

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