アートとデータサイエンスの関連は?―滋賀大学データサイエンス学部の取材より

みなさまこんにちは。コアネット教育総合研究所の清水です。

先日、私学マネジメント協会 - 会員誌 「FORWARD」の取材同行で、滋賀大学にうかがいました。毎号弊社の川畑が、大学の先生にインタビューをさせていただくコーナーの取材です。

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今回お話を伺ったのは、滋賀大学データサイエンス学部 学部長の、竹村 彰通先生です。

滋賀大学ではこの春(2017年4月)にデータサイエンス学部が新設され、日本で初めての学部として、注目されています。

 

www.ds.shiga-u.ac.jp

 

以前システム関係の友人から「データサイエンティストの求人がすごく多くて、求められている」と聞いたことがあり、どのくらい足りないんだろう?この時代に人気の求人ってすごいな、とぼんやりと思っていたのですが、竹村先生によると、日本ではやはり圧倒的に足りないそうです。端末やサーバの充実で、多くのデータが蓄積できるようになった(ビッグデータと呼ばれています)ものの、それを分析できる人(=データサイエンティスト)が足りないために、うまく活用できていない、というのが現状のようです。

 

インタビューの中で私が面白いなと思ったのは、データサイエンティストに必要な能力の一つに、デザイン力が挙げられたことでした。データを分析していくには、もちろん数学、特に統計の知識が必要なのですが、分析の切り口を発見したり、それを実際に活用できるようにするためには、一定のセンスが必要だということです。

 

竹村先生は、大学、大学院、その後もずっと統計がご専門なのですが、なんと高校と、大学の1年目はピアノがご専門だったということで(その後東京大学に入学されて統計を学ばれたそうです)、データサイエンスにデザイン力やセンスが必要というのは、すごく説得力があるお話だなあ、と感じました。

 

ピアノが上手な方って、バランス感覚や、俯瞰力がある方だと思います。単音ではなく、10本の指で音色を奏でるって、すごいことだと、ピアノがなかなか上達しなかった私は単純に感動しますし、たぶんそういう方達は音符も頭から「ド」「ミ」のように追うのではなく、楽譜をビジュアルで理解できるんじゃないでしょうか。音楽を聴いてピアノで再現できる力も、要素を自分の中で分解し、ロジカルに再配置しているのでしょうね。そう考えると、データ分析と音楽やデザインって、とても似ているように思えてきます。

 

それだけでなく、ピアノにはニュアンスや情緒を音で表現し、聴き手を感動させることもできますよね。データサイエンスも、扱うものは数字でありながら、人間の行動をデータにし、それをまた人間の活動に生かしていく、という意味では、数字だけでなく、人の心の動きにも意識を向ける必要がありそうです。

 

データは、データ化されれば数字ですが、そのデータを生み出しているのは人です。何かに感動したり、衝動に突き動かされたり、1人の人間が色々な感情を持ったりすることを理解し、寄り添った上で、スパッと切り口を見つけて分析、構造化できるのが、データサイエンティストだとしたら、やはりそこにはロジックだけではない、アート、デザインの力が求められるのではないかな、というのが私の個人的な感想です。

 

そして、8月1日より、データサイエンスとは何かについて学べる入門講座がスタートします。

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gaccoというオンライン講座内にあり、登録をすれば、無料で誰でも受講可能です。また、アドミッションオフィス入試の1つに、こちらの講座を受講し、課題についてわかりやすくまとめる、というものがあるので、データサイエンス学部を目指す生徒さん達にもお勧めです。

 

↓こちらからアクセスできます

誰でも受講できる統計学の無料オンライン講座の募集を開始。本教材は平成30年度データサイエンス学部AO入試Ⅱ型にも利用。君の未来にチャレンジ! - 最新情報|滋賀大学

 

統計学の復習、アンケートや蓄積データの分析視点として、大人の方もトライしてみてはいかがでしょうか?

そしてアートとの関係、発見された方は、ぜひ私、清水に教えてくださいね!