データを視覚化する効果―地域経済分析システム「RESAS(リーサス)」について
突然ですが、みなさんは、データ、好きですか?
私は、大好きです。広報や入試関連の講座で登壇するときに、データ好きです!というと、ちょっと引かれてしまうことがあるのですが、ていねいに、十分な量が取られ、ぶれない、わかりやすい切り口で分析されたデータは、とても美しいです。
ただ、より多くの方にそのデータを理解していただくためには、それを視覚的にわかりやすく示す必要があります。数値も言語も最低限でぱっとわかる、それは、インフォグラフィックスとも言われますね。そこまではいかなくとも、きれいに整理されたグラフは、多くの人の理解を促します。
本日ご紹介するのは、見たいデータをわかりやすくグラフ化してくれる、
「地域経済分析システム RESAS」というサービスです。
こちらは、経済産業省と内閣官房が連携し、自治体による地方創生の取組を情報面から支援するために立ち上げられたシステムです。「地域経済分析システム(RESAS:リーサス)」 を提供しています。これまでe-Statや国立人口問題研究所、厚生労働省などがそれぞれ公表していたデータを集め、人口、産業、まちづくりなど、テーマごとに検索しやすくするとともに、そのデータの一部を、その場でグラフやマップにしてくれるというサービスです。オープンなホームページなので、誰でも見ることができます。
↓操作画面はこれです。該当データをまずマッピングしてくれて、その上でグラフとしても見ることができます。
↓例えば、大阪府の人口増減率(2040年までの推計含む)はこのようなグラフであらわされます。
↓こちらは、東京都の人口ピラミッド比較。左右の年代を個別に指定することができます(例えば左が1985年、右が2000年とすることも可能です)。
↓こちらは、東京都の企業の業種別分類です。
データによっては市区別に見られたり、他の自治体と組み合わせての表示が可能です。
地域創生のためにつくられたサービスなので、どうしてもその関連データが多いのですが、学校基本調査からの引用も一部あります。
↓こちらは、地元の大学への進学率をマッピングしたものです。
北海道、東京、愛知、福岡が地元進学率が高いのですね!
↓またこちらは、大阪府の流入進学者(大阪の大学に進学した人の出身地)、流出進学者(大阪からどの大学に進学したか)の県別内訳です。
私は仕事柄、色々なデータ元からの数値を編集し、グラフ化するということは数多くやってきましたが、このように、色々な参照元からデータを集め、見やすいグラフにしてくれるサービスがあることで、より多くの人がデータを利用しやすくなると感じました。
そして、データを視覚化する効果というのはやはり絶大だと感じました。
学校、教育関係のデータがもっと増えることを個人的には願いますが、
現在のデータからも色々と参考になりますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
使い方を動画や小テストで学べるという親切な機能もついています。
ぜひご参照くださいね。