描くとわかることがある!―ラクガキコーチ、タムラカイさんのワークショップ
突然ですが、みなさんはラクガキが好きですか?ラクガキとまで行かなくても、何か相手に伝えたい時にそれを絵にしてみたりすること、ありますか?
個人的には大人はラクガキをする人と、しない人の大きく2つに分かれるなあ、と思います。あ、あたりまえ?でも、子どもはほぼみんな、ラクガキするような気がしますね?
さて先日、「ラクガキコーチ」タムラカイさんのワークショップに参加してきました。タムラさんは、デザイナーで、イラストも描かれています。さらに、話し合いの内容を同時進行でものすごいスピードで絵にしていく、グラフィッカーでもあります。ご自身で描かれるだけでなく、より多くの人に絵を描いてほしい、という思いで、ラクガキのコーチをされています。
タムラさんもやはり、大人になると絵を描かなくなる人が多くなる、と考えられています。「絵ごころが無いから」と言う人が多いけど、絵ごころとは、絵を理解したり絵を描きたい!という気持ちのことなので、絵心の無い人はいない!と断言。とはいえ、しばらく絵を描いていない人のために、表情を描くためのフォーマットを紹介してくださいました。
それが、こちらです。(清水が再現しているので、クオリティはご容赦ください(笑))
丸い顔の輪郭に、5種類の口、5種類の目、4種類の眉毛を組み合わせることで、なんと100通りの表情が描ける!
しばらくみんなで、組み合わせをつくって名付けてみました。
たしかに、単純なパーツの組み合わせで、色々な表情が生まれますね。これを、感情を表すグラフィックという意味で「エモグラフィ」というそうです。説明資料にエモグラフィを使うことで、内容が伝わりやすくなるのは、やはりエモグラフィ―によって情報量が増えるからなのでしょうね。
エモグラフィ―は、説明、プレゼンだけでなく、アイディアを出す時にも使えるそうです。例えば保険についてのブレストをする時、文字だけだとちょっと固くなってしまいますね。これは、言葉で考えると言葉に出来ている範囲でしか発想できないからだといいます。
それをさきほどのエモグラフィーを使ってやってみると?
感情が出やすくなるんですね!
顔アイコンを入れることで、ユーザーのことを無意識に考えられるようになり、そこから思わぬ課題を発見できるようになるそうです。この時のセリフは、安い映画みたいなセリフを書く(思っていることは全部口に出す感じ)のがポイントだそうです。
ワークショップの最後に、神戸で開催されたイベントだったので、みんなで「エモーション神戸」をやりました。
清水が描いた「エモーション神戸」はこんな感じです。
他の参加者の方も「神戸は美人が多いなー」とか、文字だけでは絶対に出てこないような言葉が出てきていて、面白いなあ、と思いました。
ラクガキのしかたをいつのまにか忘れてしまった人は、ここからラクガキを再開してみるのが、良いのではないでしょうか!言葉では言いづらいことをエモグラフィにこめるのも、いいですね。
タムラカイさんは書籍も出されていますので、参考になさってください。
タムラカイさん、楽しいワークショップを、ありがとうございました。
↓タムラカイさんのラクガキライフホームページはこちらです。