「人生をいかに楽しく生きるか」を学ぶ、デンマークの学校

本日は、デンマークの教育システムについての勉強会にうかがってきました。

 

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デンマークに移住して19年の造形家、高田ケラー有子さんが、デンマークの教育について紹介してくださった後、デンマークに2年滞在の後、六甲に

ラーンネット・グローバルスクール 好奇心伸び放題の探究型スクール

を立ち上げられた、代表の炭谷俊樹さんと高田さんとの対談でさらにそのお話しを深めていくという、結構じっくりお話しをうかがえる会でした。

お話をうかがっていて感じたのは、教育がデンマークの中で、とても大切に扱われていることです。それは、国の政策というだけではなく、みんなが大切に思い、協力してくれるということ。例えば、先生など教育に関わる人達は、他の仕事よりも休暇が長い。それは「教育という大切な仕事に関わっているんだから、しっかり休んでください」というメッセージなんだそうです。また、保護者も子どもと過ごす休暇は必ず3週間連続してとらなければならないと決められているそう。

 

また、「人生をいかに楽しく生きるか」を学ぶところが学校、という基本があり、全員同じことができるより、それぞれが自分の力を発揮することに重きが置かれるそう。だからデンマークの人は大人でも初対面で「あなたは何ができるの?」という質問を発し、小さなことでも良いから答えられることが重要なんだそうです。

 

教育の基本は「自分で決める」「経験から学ぶ」「楽しく生きる」。

「自分で決める」はわがままなのではなくて、自分で決めたことは自分でやるという練習。親も、一方的に指示するのではなく、子どもと正面から向き合い、子どもと話し合う。そうやって、市民をつくっていき、みんなで人生を楽しめるようにする。

 

子どもを信じ、向き合うこと。人生は楽しいんだと大人の態度で示すこと。競争じゃなく、役割の認識。どれも大事なことだなあ。とあらためて感じました。

コーディネーターをつとめてくださった方のプロジェクト(美山教育の森プロジェクト)も、面白そう。それらはまたあらためて書きますね。

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