姫路高等学校探究科学コースの、双方向型中間発表

みなさんこんにちは!清水葉子です。

先日、兵庫県姫路市にある姫路市立姫路高等学校にうかがい探究科学コース1年生後期の中間発表に参加させていただきました。(見学、のつもりでうかがったのですが、表現としては参加のほうが合っています)。

 

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姫路高等学校の探究科学コースでは、週に1時間、探究の授業が行われています。1年次はグループで探究を行い、2年次は個人で行います。各学年前期、後期でテーマが異なります。

現在1年生は後期の活動として、「姫路探究」をテーマとした探究活動を行っています。

テーマは
1.日本遺産銀の馬車道
2.食
3.地場産業
4.中心市街地・文化エンタメ
5.医療・健康福祉・スポーツ
6.教育・子育て・生涯学習
7.防災・安全・環境・エネルギー

の7つ。生徒それぞれが興味のあるテーマを選び、同じテーマを選んだ生徒でグループをつくり、(計8グループ)そこから具体的に絞り込んで、現状の問題、課題を調査し、課題解決策を提案していくという流れです。考えたり、調べたりするだけでなく、具体的なアクションに落とし込むというのも、特徴の一つです。

 

<会場となった食堂>

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中間発表は、これまでの話し合いから問いを設定し、その問いと、解決策の仮説を発表するというものでした。クラス内だけでなく、行政、企業、教育関係の方達がゲストとして参加されていました(私もその中の1人として参加させていただきました)。

 

発表は、参加者が興味を持ったグループのテーブルにプレゼンを聞きに行く、という方法で行われました。ファシリテーターは、探究の授業を担当されている、株式会社アンドの小野義直さん(写真中央)です。

 

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グループの生徒5名のうち、2名がプレゼンターになってテーブルに残り、3名が他のテーブルのプレゼンを聞くために移動します。写真のように、メンバーが入れ替わってゲストが約2名加わった、7名のテーブルが8つできます。

 

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153ラウンドで参加者としては計2グループのプレゼンを聞き、問いかけと助言を行う形式で発表は進んでいきます。

 

私は「市街地活性化」と「食」の2グループに参加させていただきました。どちらのチームも、アクションとしてやりたいことが明確になっていて、この短期間によく絞り込んだなあと感じました。また、課題からまっすぐ解決策にアプローチしているグループと、生徒たちに身近なテーマからアプローチしているグループ、と、プロセスにも違いがあり、面白く感じました。

 

小野さんや先生方によると、生徒さん達はちょっと緊張していたそうです。初対面の大人に、自分達の考えを説明するわけですからね。でも、数人のグループでの発表スタイルは、それをやわらげることができていたと思いますし、発表者も、参加者も、言いっぱなしにならず、良かったと思います。

 

それにしても、気づけば私は高校生の倍以上の年齢(汗)。あたりまえと言えばあたりまえですが、同じ日本で生活していても、考え方も、興味も結構違います。でもギャップがあるからこそ、話していて発見があります。よく知らないおばちゃんが来て、よくわからないことを言っていったけど、それってどういうことだろう、という感じで考えることで、生徒さん達の中に新しい問いが生まれてくれたらとてもうれしいですし、何かやってみたいことがあって、それについて継続的に悩める、探究という環境があるのが、うらやましいなと思いました。

 

参加させていただき、ありがとうございました!

生徒さん達は引き続き探究を続け、310日には成果発表会があるそうです。

 

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