シンギュラリティは怖くない! 「超AI時代の生存戦略」から見えたこと

みなさまこんにちは。コアネット教育総合研究所の清水葉子です。 

昨年9月末より当ブログを始めまして、約9か月、記事数が先日50を超えました!もともと、アートがもっと教育に必要だ、という直感的な思いからスタートしたものですが、9か月たって・・・まださまよっています(^_^:)(というか、どんどん新しい世界が広がって、面白がっている段階なので、まとめたくないんです)でも、アートというひとつの問いを立てたことで、このブログをきっかけにたくさんの方とお話しさせていただいたり、さまざまな情報を得られました。掲載許可をいただいた方々、情報をくださったみなさま、そしてつたないブログを読んでくださった方々、本当にありがとうございました。まだまだアートについての旅は続けていきますし、教育にアートを追加していけるよう、情報発信とは別の形でも一歩踏み出せたらと思っています。

 

さて。本日は、これからの世の中にはアートがどのように必要になってくるのか?という視点で、メディアアーティストの落合陽一さんの書籍「超AI時代の生存戦略ー2040年代 シンギュラリティに備える34のリスト」をご紹介します。

 

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落合陽一さんは、「現代の魔術師」とも呼ばれる、工学系の研究者です。ものを非接触で動かしたり、空中に立体映像をつくりだしたりという、魔法のような研究とともに、これからのAI時代はどのような世界になるのか、などの発信も積極的にされています。テレビや、様々なメディアにも登場されているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

 

私も少し前から色々なシーンで拝見していて、未来について、とてもポジティブなとらえ方をしている方だな、と感じていました。特に、コンピュータ対人ではなくて、お互いできないことを補い合って、どうやって共存していくかを考えたほうが、楽しくないだろうか、という論調が好きでした。

 

本書でも、やはりそのことに触れらています。落合さんが恐れているのは、

テクノフォビア(テクノロジー恐怖症)とそれをあおるメディアだそうです。

 

テクノフォビアとは、これまでは技術革新、ネットワークを喜んできた人たちが、AIの登場に「次は自分の番なのではないか」つまり、自分達の仕事が奪われるのではないか、と恐れている状態で、テクノロジーを恐れるあまり、思考停止に陥ることが危険な結果を招くということです。そうではなく、機械やコンピュータの得意なこと、人間の得意なことを見極めながら共存していくことが大切だと落合さんは指摘します。

 

ではどうすれば良いのか、というところからが面白く感じたのですが、機械やコンピュータと人はどう違うのかと考えることは、つまり人間とは何なのかをもう一度捉えなおすということのようです。

 

例えば人間だけの特性としては、モチベーションや非合理性に基づいた趣味性、何かを信じること、暇つぶし、睡眠すること、抽象化して特徴量の差をとらえる能力などがあるそうです。コンピュータには限りなく透明になろうとする圧力があるそうで、非合理な部分や一見無駄と思われることは、苦手なのでしょう。それは複雑というのとは少し違って、飛躍とか想定外の組み合わせ、なのでしょうね。

 

そして今の時代が連続していくのであれば、結局サービスを受けるのは人なので、そういう非合理なことを受け入れたり、共感できるのは同じ人間、ということになりそうです。その上で、人だから人の側に立つとか、どちらが優位だ、というのではなく、「人間相手に発注するときは、モチベーションと結果と抽象化がすごく重要だけど、機械に発注するときは、具体的な指示が大事になる」「人間を動かす(プログラミングする)ための言語というのは人間のほうがうまく話せる」という落合さんのフラットな見方が面白いなあと思いました。

 

これからは、趣味=自分がこれが好き!という気持ち、どこから湧いてくるかわからないけれどもとにかく沸き起こってくるモチベーションを、それぞれが大切にしていくことが必要なのではないでしょうか。中高生くらいまでの子どもって、何かに熱狂したり、うかされることってありますよね。大人はそれに「落ち着きなさい」「まず勉強しなさい」と言ってしまいがちですが、実はそれを(それも)追求するところに、これからの生き方のヒントがあるかもしれませんね。それにはアートが重要な役割を果たすかも?というのは私の主観ですが、そんなことを考えながら読みました。

 

現実から目を背けるのではなく、現実をしっかりと見据えて、変化を楽しみながら時代に適応できるようになれば、きっと明るい未来がやってきますね。そう思える本でした。 

 

AI時代だけでなく、これからの世の中を生き抜くハックスも多く紹介されているので、中高生にもお勧めの本です。

 

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コアネットの夏のイベントCorenet New Education Fes2017(通称コアフェス)でも、落合さんにご登壇いただくことになりました。直接話を聞いてみたい方は、ぜひご参加ください。

Corenet New Education Fes 2017