TDU-4D Lab-東京電機大学中学校・高等学校の縦割りラボ

先日、東京都小金井市にある、東京電機大学中学校・高等学校

のTDU-4D Labの発表会を見学させていただきました。

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こちらの学校では、今年度より、TDU-4D Labという探求学習プログラムを実施しています。対象学年は中2~高2で、4学年が縦割りでグループをつくり、大学のゼミのような形式で、研究を続けていくというものです(年10回実施)。テーマは実験、制作、文学、社会系など様々ですが、どのテーマにおいても、課題認識→調査→思考→まとめ表現、というサイクルが意識されています。

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東京電機大学中学校・高等学校HPより

 

4D-Labプログラムの開発は、校内で行われたのですが、その際テーマやプログラムありきではなく、生徒達が大人になったとき、どのような力を持って生きて行ってほしいかを、具体的にイメージするところからスタートしたそうです。中でも大切にされたのは視野の広さ。物事を多角的にとらえられるようにと、3Dに時間軸を足した4Dという名称が、プログラム名として採用されました。

 

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東京電機大学中学校・高等学校HPより

 

発表会当日は、予選で選ばれた10のラボに所属する中学3年生がグループでプレゼンを行いました。発表のスタイルは比較的自由で、動画を用いたり、パフォーマンスを行ったりとにぎやかなものでした。発表が得意な生徒さんも、苦手な生徒さんもいるようですが、それぞれ役割を決めてプレゼンを行っているのが印象的でした。会場はとても和やかな雰囲気で、のびのびと、自由に、発表が行われました。先生方もそれを温かく見守っていらっしゃいました。

 

また、会場からは発表のたびに多くの質問が!「こういうことは調べなかったのですか」「なぜそうなるのですか」「調査対象が偏っているのではないですか」など、なかなかするどい質問も多数。自分たちもラボをやっているからこそ、色々な角度から質問ができるのでしょうか。

そんな態度から、自分たちで主体的に研究を深めている様子がうかがえました。

 

最優秀は「歩く」をテーマにし、理想の歩き方を追求したラボと、

日本とアメリカの文化の違いを調べ、フィールドワークとして浅草でアメリカからの観光客に突撃インタビューを行ったラボでした。

ラボは次年度も続きます。この、のびのびとして、お互いを認め合う雰囲気の中で、どのように研究が展開されていくのか、とても楽しみです。

 

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